21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた「活動のデザイン展」を見に行った時、展示の中に "Fixparts"というプロジェクトの展示があった。

そこで語られていた「問題があれば、自分たちで工夫して必要なものを作って解決しようよ」というようなコンセプトに感動して、展示してあるビデオクリップを全部、見てないシーンがないことを確認するまで見ていた。

すべての動画を見終わった時には「なんか作ろう!」という方向性も何もない謎のモチベーションが高まっていたものだから、クリスアンダーソンの『MAKERS」を読み返したりした。

そこから試行錯誤の末、DMMの3Dプリントサービスで生成を注文できるまで至ったので、その道筋を記してみようと思う。


クリス・アンダーソン『MAKERS』(NHK出版)を読む

3Dプリンティング時代の到来を予言した1冊。第1刷が2012年10月と発行から時が経ちつつある。しかし、2015年の今になってもまだまだ「知らない人はまじで知らない」といえるような海外の事例が様々記されており、3Dプリンティングの取っ掛かりに重要なモチベーションとなった。

また、最終章には付録として「二十一世紀の工房 さあ、メイカーへの第一歩を踏み出そう。」という特別章が設けられており、本の中で触れられてたソフトウェアの詳しい説明が載っている。そして「3Dデザインソフトの推奨するフリーソフトはこれ、有料ならこれ」という複数の選択肢が示されているので、「うわ、導入できないや」ということがなかったので良かった。


123D Designをインストール

厳密には『MAKERS』では、"Autodesk 123D"(ウインドウズ対応)というように紹介されていたのだが、自分はMacユーザーであったので、Mac版は出ていないかとAutodeskのウェブサイトを見てみると、どうやらソフトの統廃合があったようで、Mac AppStoreに同社の123D Designが公開されていることが紹介されていた。AppStoreのアプリとなればアップデートも簡単だろうから結果としてよかった。

英語のソフトなので、日本語の説明がないのだが「四角が書かれたボタンを押したら四角形ができた」という試行錯誤を続けて操作感を覚えていった。


DMMの会員登録

近年価格が下がってきたとはいえ、さすがに家庭用3Dプリンターを買うつもりはなかったので、3Dデザインを終えたら3Dデータを渡して、生成してくれるサービスを決める必要が有る。

『MAKERS』の中では、3Dデザインソフトの中から外部の3Dプリンティングサービスにシームレスに生成を注文できるというようなことが書かれていた。確かに、一つのソフトの中でデザインから生成まで実現できるのは便利だろうが、紹介されているのは英語圏で展開されいる企業であるため、それらのサービスへの会員登録の心理的ハードルが非常に高い。仮に登録できたとして日本に完成品が届く時の輸送品を考えたらやはり、ここは日本の企業にしたほうが楽だ。というわけで北野武のCMで3Dプリンティングサービスのイメージの強いDMMにした。CMだけに限らず、CM以前からニュースサイト・はてブで多く紹介されていたので「もし、やるならここだな」という気持ちもあった。


DMM.makeのページを眺める

3Dプリントの生成サービスはDMMの中の「DMM.make」から行うことになり注文画面もここにあるのだが、自分の生成の注文画面だけでなく他の利用者が作った販売用に公開している3Dデータも見ることができるので「こんなものも作れるのか!」といういい刺激になる。

また、「モノづくりログ」のページではモノづくりに関する様々なブログ記事が投稿されており、MAKERと呼ばれる人たちがどんなことを作り、公開しているのか情報を得ることができる。自分は所詮、MAKERムーブメントとは縁のない会社で働く会社員に過ぎないが、これらの記事を読むだけでも自分がムーブメントに加わっているような気がしてワクワクする。


DMMによる解説動画をじっくり見る(しっかりと見る)

Mac対応で無料のソフトとはいえ"123D Design"は英語のソフトであるため、「四角が書かれたアイコンを押したら、四角が作れた」ということの試行錯誤だけでは行き詰まる時がある。自分も実際、試行錯誤に疲れてしまい1カ月近く放置してしまった。

DMM.makeのページに丁寧な操作説明の動画があるので、これを見ることでやる気を取り戻し生成注文まで実現できた。

123D Deignでつくる、3D CADコース 動画でマスターする、3Dデータのつくり方 - DMM.make 3Dプリント

ちなみに123D Designの操作説明だけでなくDMM.makeの生成注文まで操作説明しているので抜かりなしである。


DMMマネーカードを購入する

DMMといえばDVDレンタルや動画配信サービス、ブラウザゲームの艦これなど幅広くサービスを展開している会社で会員登録ののちクレジットカードを登録してしまうとDMMのサービスにはまってしまうと金を使いまくってしまう怖さがあった。

プリペイドのDMMマネーカードならコンビニで買うことができるし、またマネー残高には期限があるので購入した以上は1年以内に使い切らないといけないというプレッシャーから制作も捗る。


立派目のノートとフリクションボールペンを買う

どんなにソフトウェアが発達して、iPadなどのデバイスが発達しても紙とペンの書きやすさ、軽さにはかなわない。

作成モデルの縦横高さなどの数値は忘れないようにノートに書きこんで、3Dモデルと並行していった。

ちなみにノートは「エコール FAノート 100枚 FA100 A5」、ペンは「パイロット フリクションノック 0.5 ブラック LFBK23EFB」。

ノートは100枚と厚めで装丁が立派もので、「俺、今作成モデルのスケッチをしてる!」というテンションがあがるものにした。

そしてペンは「あのフリクションペンを使っている!」という気持ちが大切。


あとは、作ってDMM.makeに注文

注文などは上記のDMM.makeに置かれている解説動画があり、そちらを見れば間違いないなので割愛。

揃えるもの揃えたら、あとは「どんなことを思いつき、どう作るか」ということだけになると思う。

好きなアーティストの曲をgroovesharkなどで流しながら、ゴリゴリと123D Designに向き合って作成して注文するだけだ。

自分は仕事場のPCのディスプレイを乗せて、その下にキーボードをしまえるラックを作ろうとしたのだが、

3Dmodeling

DMM.makeでは3Dモデルの縦横高さの体積で料金が決まるので、高くなってしまった。

dmmmake

今回はとにかく生成注文まで漕ぎ着けたかったので、モデルのスケールを小さくして注文した。

2015-02-08-16-30-39

PCのディスプレイどころか、何も載せらせない!!

今回は「自分がデザインしたもの実物が出来上がるまで」を体験したかったので満足。

今後は、「実際に使えるもの」を作っていきたいなぁ。

関連リンク

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
クリス・アンダーソン
NHK出版
2012-10-23

Autodesk 123D Design

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